コラム合戦~夏の陣~#7

今、デザイナーが……

要約
「デザイナー必見!2018年のWebデザイン最新トレンドまとめ」という記事では、Webデザインの流行の変化はスピーディであり、デザイナーはデバイスや技術の進化や、環境の影響を取り入れながら、様々な観点で最新のトレンドを追うことが重要となるという指摘から、2018年に流行するであろうWebデザイン13種類が紹介されていました。

感想
それでは、今、デザイナーが意識すべきだろうデバイスや技術の進化・環境の影響は何でしょうか。紹介された13種類のトレンドから今年の流行している手法が4つの共通点に分けられることから、その共通点を軸に考えてみましょう。
まず1つとして、ユーザビリティを意識したデザインという点です。モバイル端末に合わせて、タップが可能な場所をシャドウをかけるなどして分かりやすく表示したり、モバイル用デザインを主体に、PC用デザインを作成するなど、モバイル視点を中心にWebデザインを考える手法や、ユーザーのアクションによってボタンの色が変わるなど、サイトに変化をつけることで、直感的にサイトを使えるようにする手法といった、利便性の向上がトレンドの第一にあるといえます。
次に挙げられるのは、配置に関するデザインです。意識的に余白を大きくとることで、効果的にホワイトスペースがデザインとして雰囲気作りの一役を成すもの、画面を大胆に分割してコンテンツを明確に区切ることでユーザーに利用しやすくするデザイン、以前まで主流だった画面最上部ではなく、左右にナビゲーションメニューを配置することで、余白部分を活用できると同時にスクロールした際に相性のいいデザインなど、余白利用やユーザビリティという意識の上で成り立つ新しい配置が目立ちました。
3つ目はユーザーの離脱率を抑えるためのデザインです。これは「見られること」が目的であるWebサイトにとって死活問題であるユーザーのブラウザバック対策をWebデザインの方向から取り組むものを指します。例えばページ移動時に新しいページに飛ばず、今あるページを変化させて次のページを表示するテクニックだったり、ローディングアニメーションにグラフィカルで美しいデザインを用いることで、ユーザーの関心を買い、結果的にユーザーがサイトを見ることをやめないような工夫がされたものが増えているようです。
最後に色についてです。インスタグラムアイコンなどに見られる美しいグラデーションや、ユーザーにインパクトを与える配色など、色に関するデザインの変化が見られます。
以上のように4つの共通点に分けられた今年のデザイントレンドですが、特にユーザーの利用のしやすさ、サイトを離れないようにすることを特に意識するデザインが主体として今年のトレンドがあることが分かります。その上で、去年の流行語大賞の「インスタ映え」の元にもなったインスタグラムの流行という色やデザイン性に対する目が肥えたユーザーの増加という環境、スマートフォンなどのモバイル端末の普及率がPCを上回る技術進歩がデザイナーが今意識すべき事項として数えられるのではないでしょうか。

ユーザビリティ:有用性。使いやすさ。特にコンピューターで、ハードウエアやソフトウエアの使い勝手のこと。

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