コラム合戦~夏の陣~#6

コンビニの必勝パターン崩壊

【要約】
    現在、コンビニエンスストアは各社出店が続いており、24時間営業・身近に立地しているといった利便性から、多くの人々に支持されている。しかし、コンビニをはじめとした小売店を分析してみると、コンビニは他の小売店と比べて不調といえる。この不調の原因として、従来のコンビニの必勝パターンが崩れたことやeコマースの発展が挙げられる。
    コンビニは「自宅付近や通勤通学からの帰宅途中の便利な立地にあり、24時間365日開店している」という点が他の小売店にはない非常に大きな強みだった。そうした強みがあったからこそ、品揃えや価格の面が他の小売店に劣っていたとしても、順調に売上を伸ばすことができていた。ところが、近年eコマースが発達してきたことで、そういったコンビニ独自の利便性があらためて比較されることになった。eコマースはコンビニに比べて商品が手元に届くまでの時間の制約はあるが、注文は24時間可能であるし、サービスによっては送料がかからない場合もある。ユーザーがどれほど急いで商品を必要としているかにもよるが、自宅などに配達してもらえるほうが便利と考える人も多い。事実コンビニの客数は減少傾向にある。
この不調が続くようであれば、FCの離反も招きかねない。
店舗数が飽和状態で、eコマースという新たなライバルが現れた今、コンビニには従来のビジネスモデルの見直しが求められる。

    記事でも述べられている通り、最近のネットショップのサービスはとても便利になりました。普段利用する店よりも価格が安くて品揃えの良いお店が増えてきており、中には注文した当日や翌日に商品が手元に届くようなサービスもあります。コンビニは急いでいるときや深夜などの他店が開いていないときには便利ですが、価格や品揃えに関しては他の小売店より劣ってしまうので、時間という制約を考えなければeコマースや他の小売店のほうが使い勝手が良いというのも頷けます。
    やはりこうした環境の変化からか、最近のコンビニは新たなサービスと商品の展開を進めているようです(ファミリーマートとドンキホーテホールディングスの提携やセブンイレブンのビールサーバー導入(中止してしまいましたが多くの注目を集めました)など)。
    今後の各社の動きに注目していきたいと思いました。

※eコマース
Electronic Commerceの略。電子商取引(ネットショッピングやネット通販とも呼ばれる)

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