コラム合戦~夏の陣~#24
今年最大の新規上場のゆくえ
要約
ユニコーン企業として期待を集めるメルカリは、6月の上場初日に6000円の最高値を付け、その後の株価は4000円台半ばで推移していた。しかし、8月9日を境に株価は急落。8月21日には、決算発表直前から2割以上も下落した。
国内のメルカリ事業は堅調であり、海外事業と新規事業への投資が、メルカリの赤字拡大の原因である。
感想
事業をするにあたって、資金調達の問題はシビアである。その中で、メルカリは名前が広く認知されたあとに上場し、時価総額は約6766億円という今年最大の新規上場となり、大きな注目を集めた。私自身、このニュースにはひどく驚くとともにその成功に感動した。しかし、今やその期待は不安に覆われてしまっている。海外事業と新規事業への投資ゆえ、赤字が拡大してしまったことはある程度仕方がないものだと思う。しかし、今期の業績見通しを非開示にしたこと、「現在は成長を目指すフェーズ。いつまでに黒字化するかは明言できない」という発言は株主の気持ちを考えると少々問題があったのではないだろうか。メルカリの新規上場で与えられた衝撃。それをもう一度、なにかの形で受けられることを信じ、自分の知識を高めるとともにメルカリの今後に注目していきたい。
注釈
ユニコーン企業…企業としての評価額が10億ドル(約1250億円)以上で、非上場のベンチャー企業
アクティブユーザー…主にソーシャルサービスなどで、ある期間内に1回以上のサービス利用があったユーザーのこと
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