コラム合戦~夏の陣~#19
曲を売らないという戦略
要約
自らの楽曲を1曲も売らないラッパーがグラミー賞を三部門受賞した。
「有料の音源」が対象であった権威あるグラミー賞のルールを変え、歴史的偉業を成し遂げた新世代ラッパーの戦略は、一体どのようなものなのだろうか。
彼はこれまでに出したアルバム3枚とも無料ダウンロードか、SoundCloud、Apple Music、Spotifyといった配信サービスへの楽曲提供で、楽曲の有料販売は行っていない。
主な収入源はマーチャンダイズ(グッズ)である。
さらに、メジャーレーベルとは契約せずインディペンデントでいることで、複数の大企業との契約での利益の最大化ができている。 具体的にはApple Musicと最新アルバム先行独占配信の大型契約を実現。これは各サービス間で先行配信権の獲得競争を狙っている。
Apple Music、Spotifyのようなストリーミングサービスの成長という業界の大きな変化の中で、彼はこのように新たなビジネスモデルとして着実に成果を残している。
感想
新たなビジネスモデルを作り出した分析力はもちろんすごいと感じましたが、それを実現することができるほどの実力と自信を持っていることが当たり前のようでとてもすごいと感じた。なんらかの野望なありきの分析力だと感じた。
用語
マーチャンダイズ:商品、品物、グッズ
ストリーミング:インターネット上で映像、音声などをダウンロードしながら逐次再生すること
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