コラム合戦~夏の陣~#4
広告における無料の示す意味
皆さんネットにおいて「30日間ビデオ視聴無料!」といったような広告や「今なら30日視聴可能」といった広告を目にすることはないだろうか?商品の無料体験をすることによって、お金を出して商品を買ってもらう事を狙っているというものである。「あれって無料で使うだけ使われて、一か月後に解約されるなら結局無駄なんじゃないか?」と感じられる方も多いだろう。しかしながら、インターネットにおいてこの広告は大きな効果が発揮されているとわかっている。それは、保有効果と、「お金を支払う苦痛」呼ばれるものが関わっているからである。
保有効果とは、長く自分が使ったモノに対して、実態よりも高い価値を見出してしまう傾向にあるという効果だが、これは皆さん経験があるだろう。もう使わないはずのモノなのにやたら捨てられなかったり、売りたくなかったりするアレである。もう一つの「苦痛」とは人はお金をはらうときには支払う方法によって失う感覚が薄くなるというものだ。現金によって支払うときは失う感覚が大きいが、モバイルカードなどによって支払う場合、お金を失う感覚はとても薄くなることが分かっている。このため、動画視聴サービスなどはクレジットカードの登録をさせる事が多いのだ。
このように、無料という広告は私たちの心理を巧みに利用しているのだ。ちなみに私は合計4つもの動画・音楽の月額サービスを利用していた時期があったが皆さんも僕のように多くのサービスを利用しすぎないように注意してほしい。
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